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デッサン表現(2)

屁持論:デッサンの基本はまず鉛筆に慣れること

おいらのデッサンの練習は以下の通り。

「グレースケール」
10段階のグレースケールを描き分けられるようにする。

「直線・曲線」
フリーハンドで描けるように肘を机につけず腕全体で、手首の返しだけで、定規を使わなくてもきれいな線が描けるように練習する。これができると結構すごいと言われる。

「素材表現」
リンゴや石膏の塊、紙をくしゃくしゃに丸めたものなど、木・鉄・土・紙・ガラス・布…、
有機物・無機物のものを描き分けられるように練習。
にしてもリンゴの「赤」や皮の張り、水分のあるおいしそうな感じを描くのは難しい。
おいらが描くといつもシワシワの干からびた様に見えるでかなり悩んだがね。

「形態表現」
形態も丸・三角・四角・円柱・三角錐…など、光の当たり方をよく観察して真っ白な石膏の塊を真っ白な紙の上に表現できるように練習。その応用で石膏のブルータスやマルスなどをその幾何形体の組み合わせとして描いてみる。ちなみにマルスの石膏像をおいらが描くといつも「ヘルメットが頭に食い込んでいる!」と先生に叱られとった。

ほんである程度質感の違いを表現できるようになってきたら、一つの画面に複数の素材のものを表現してみる。

「空想デッサン」
まったく同じ立方体の輪郭線を紙に複数描き、それを鉄・土・紙…と質感を対象物なしで描いてみる。ガラスでできたリンゴ、鉄でできた手など異素材で表現を練習。
おいらは「砂」でできた立方体を表現しようとしたら、水木しげるのようなざらついた妖怪のような立方体になってまった。

「対比表現」
硬い・柔らかい、重い・軽い、濡れている・乾いてる…など、隣り合うものの対比に気を付けて同じ形のものでも光の当たり方だけで違う素材のものに見えるように練習する。例えば鉄の描き分けと言ってもアルミとステンレスとチタン…と色々種類があるので、表現に注意する。
デパートですごい太い人とすごい細い人が並んで買い物をしている姿を見て静かな感動をしたなも。

「空間表現」
紙の上は二次元で出来てるが、実際のモチーフは三次元上にあるがや。
パースペクティブの知識もある程度いるが別章で説明するなも。
大・中・小、高い・低い、手前・奧など「形態・質感・位置」でどれが一番画面として美しいか研究してみる。基本は「三角構造」で、例えば、3つのモチーフを組む場合三角形の関係になるように配置すると画面は安定するようになる。これも別章で書いていこうと思うが、一番肝心なのは、デッサンするにあたって「何を表現したいか」ということ。

今のパソコンの時代、3D作成ソフトなどを使えば光の当たり方や質感などその理屈は知らずとも簡単に表現することはできるがや。
でも、表現においてソフトに依存することはかなり危険なことだがや。
何故か?それはデッサン力の欠如は発想力の欠如に繋がるだからがや。

自分の頭の中にある空想の物体を自分の表現力で表現することができなくなる。
そればかりか、空想するものも、その「ソフト」という枠で出来る範囲でしか考えなくなる。

誰かが創ったものを加工することはできても、自分から発想していくことができにゃーから、
クリエイターとしてはそれはかなりの致命傷だなも。デッサンが上手で色々な表現ができる
人の表現の一つの手段として「ソフト」が存在するならともかく、道具に依存しちゃあかん。

それはスキーで滑るのがヘタっぴな人がプロスキーヤーと同じ板履いてることで巧く滑れるかのように錯覚しているようなもんだがね。
良い道具は確かに使い心地も良いし、様(さま)になる。
でも扱う側があかんとポテンシャルは十分に発揮できにゃーがね。
デッサンの上級者になってくるとまったくの平面でベタ塗りの単色で立体や質感や動きを感じさせる表現ができるようになるのだが、ソフト依存型の人にはまったく応用が効かにゃー。

例を言うならば「マンガ」や「イラスト」が一番身近なものだがや。
すばらしいマンガは白黒で、細かな影の線とかはなくとも立体的に見ることができるし、輪郭線だけで質感もわかるように単純明快に描いてある。
鳥山明さんとかの絵なんかはかなりのデッサン力と発想力がないと描けにゃーがね。
もちろん劇画風に線をいっぱい描きいれる場合でも、デッサン力あってこそ出来ることだがね。
葛飾北斎は乱暴に筆をおろすだけで紙から飛び出てくるかのような絵を描いていたそうな。

これだけパソコンが普及し、CGやイラストをかっちょ良く描ける人も多くなり、年賀状やポスター・Tシャツなど簡単に自動作成ソフトを使えば素人さんでも作れるはずなのに、デザイナーの需要は無くならにゃー。
その理由は上記の通り、「ソフトを使う人」と「ソフトに使われる人」の違いだがや。
その他は単純に、「面倒」か、「興味ない」か、「自分をヘタっぴと思う」かくらいだがや。

デザイナーを目指している人は是非この登竜門と思われるこの「デッサン」をマスターして欲しいがや。デザイナーを目指してない人にとっても、良き自分の未来を描けるように、「心のデッサン力」をつけることによって社会上での「表現者」となってちょーだい。
・・・最近おいらは「痩せたときの自分」を心の中に一生懸命デッサンしているのだが、ヘタっぴなもんで最近またベルトの穴が広がりました。

デッサン力を身に付けたとき、きっと表現することに自信が持てるようになって新しいこと、
今まで考えていたことをやりやすくしてくれるはずだで頑張ってちょ!
コップや缶をデッサンするのに飽きたら、たまには花や動物でも描いて、「観察力・洞察力」も養ってみてちょ。
牛を描けと言われて角は耳の前に付いているか後ろかどちらだ?とか、花は何枚の花びらがついている?とか、知っているようで知らにゃーことがいっぱい出てきて、自然の織り成す「構造」を知ることもできるでよ。

じゃあ、頑張ってちょー!バイちゃ!written by あやんぱ


Post Script :芸大予備塾の時の話で、色々な角度でモチーフを見ようとして、床から仰向けで見上げようとしたら、隣のスカート姿の女の子に変態扱いされたんで、そういうことがにゃーようにまわりに注意してちょ。



Posted by ayanpa | 発想編 |2005年09月17日 | Comments [0] | Trackbacks [0]



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