かっこよくなきゃデザインじゃない!? そんなのは誤解だ!
デザインとは何ぞや?を考える、ayanpaの独断と偏見のデザインうんちくです。

νでら偏見 その2 尊敬する人
●νでら偏見 その2尊敬する人

僕はホンダ哲学が好きだ。
もしこれが宗教であったならきっと入信していただろうと思うくらいです。
僕の尊敬する人物は、静岡県天竜川付近で生まれた技術者で、自動車修理の丁稚から身を興し技術一筋で、藤沢武夫氏とともにホンダ技研を創業者した「本田宗一郎」氏その人です。

氏の著書をいくつか読んで、僕は何度も励まされたり、たきつけられたり、自分を見つめなおしたりしながら、「夢」を持つ大切さを学びました。
自分の心が弱くへし折れそうになる時は、いつも氏の本を読むと「大丈夫、夢を見失わないかぎりうまくやっていける」と思い直すことができました。僕にとっては一種のバイブルです。

何故、氏の話を持ってきたかというと、僕の人生哲学だけでなく、この僕のデザインコラムに対しても氏の多大なる影響があるからです。
僕の個人的解釈で氏の本旨をうまく理解できていないかもしれませんが、それはそれ、僕の
オリジナルの哲学を形成していくことが重要だと思うのでそこは開き直ります。


氏の著書の一つ、
『私の手が語る―思想・技術・生き方』からデザインに関して僕がこれは大切なことだと思う一文をあげてみました。

『私の手が語る―思想・技術・生き方』
(本田宗一郎著/ 本田さち序/グラフ社)

本田技研を世界のホンダに築きあげた、戦後の代表的経営者本田宗一郎が自ら綴った生き方の書。夫人が若き日の思い出や秘話を語った序文を加えた、1982年講談社刊の再刊。

「やってみもせんで、ダメと言うな」

一見無理なものがああやってだめならこうやってみろというねばりの前に、可能性を持ち始めてくるのである

「人を動かす前提は、他人に好かれるということである」

格好よくなりたいと思うことも必要で「だからこうしてやろう」という意志が大切である。

「デザインは過去にとらわれることなく、今自分にとって最もすばらしく感じられる形や色をどうしてつかみ出すかが問題」 

流行に乗らず、流行を創る側の人間は自分のセンスを信じ、現代社会でより現代人らしく生きることが必要。それには自分が他の誰よりも自分に忠実に生きてきたという自信を持つことだ。

「あなたが心の中で何が何だかわからずに、もやもやとした形で欲しがっていたものは、これじゃありませんか?」 

実用の要素と造形の魅力を兼ね備えて安全性を満たしながら、多くの人に“欲しい”という気持ちを植え付けるのがデザインのすばらしい創造力である。

「他人の真似をするのが大嫌い」 

真似をして楽をしたものは後に苦しむことになる。

「一番危険なのは、ごまかしの体質である」 

目先の成績にこだわり独自の哲学に基づく創意を少しでも放棄するような考え方が生まれた時、転落と崩壊の道をたどりはじめるだろう。

「自分の得意分野でつまずく人は、結局自分に裏切られている」 

原因は自分の力に対する<過信>である。 不得手なものならば、慎重に構えるので失敗は少ない。一人で生きているわけでもなく、誰しも得意・不得意な分野を持っているので、謙虚な姿勢で他人の意見に耳を傾ける姿勢が必要だ。

「どんなものでも、その中に潜む発明発見の要素や発展改善の要素は無限だ」 

自分の仕事を誰かに考えてもらうのではなく、自分の問題として改善していくことが大切だ。

「しっかりとした思想と哲学を持たないと必ず潰れる」

技術がどれだけ発展しても、人の心は根本的に変わらないものである。いつ、誰が、どこで受け止めても、なるほどと納得できる思想を持つか持たないか。歴史と民族と地理を超えて受け入れることのできる哲学を持った人が天下をとる。

「勇ましいから勇気があるのではない」

不利な結果になっても自分が真実であり、妥当であると考えたことを認め、それに賛成すことが勇気だ。卑小で弱く、悪いほうへ傾倒しやすい人間であるからこそ、自分の生き方の中に目標や理想を持っていたほうがいい。

「こちらが望んでいることを受け入れてもらうには、まず、相手の心を知ること」

相手の立場に自分を置き換えたものの見方・考え方をし、夫婦・親子・友人・客の相互関係をぎくしゃくさせないことだ。

「心と心を通わせる手立て、それが私の哲学だ」 

哲学の先生ほど偏屈者で「ぶっている」人が多い。必要なのは学者になるということではなく、父親母親・経営者としての経営思想であり、難しい空想空論でなく実生活に役立つものである。相手の心理状態に応じて親切によびかける一言の言葉・態度が出来るように人の心の問題を知る哲学が必要。

「正しいかどうか、面白いかどうか、価値があるのかどうか、私は知りたい」 

自分の知っていることは、あまりにも貧弱だということを感じている。腹の中で考えた何かを相手に投げかけることで、新しい興味・知識・考えなりが返ってくるかもしれない。

「私の哲学は技術そのものより、思想が大切」 

思想を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき思想も生まれ得ない。人間の幸福を技術によって具現化するという技術者の使命が私の哲学であり、誇りである

「私の知りたいのは未来だ」 

過去の蓄積が未来に役立つものでなければ、どんな知識をふりかざしてもただの過去のお荷物。知識を使って未来を開拓するということでないと知識は逆にその人の可能性を狭め現在・未来を毒する亡霊になる。教わった“知識”とともにやって・実行して知った“体験”が揃ってはじめて未来へ進む力となる。

…まだまだ感銘を受けたところはありますが興味のある人は本を読んでみてください。

僕は上記にある「哲学」「思想」などに「僕」「コンセプト」などと言葉を入れ替えては、自分はどうなのか、デザインとはどうなのかと自問自答していました。結局、これはデザインだけにとらわれず、何かを創造していくこと全般に対して言えていると思います。

僕はこれを下敷きに自分だけのオリジナル哲学を創造し、家庭にしろデザインにしろ仕事にしろ、いかに「心と心を繋ぐ」のか研究していきたいと思っています。

『私の手が語る―思想・技術・生き方』
(本田宗一郎著/ 本田さち序/グラフ社)

本田技研を世界のホンダに築きあげた、戦後の代表的経営者本田宗一郎が自ら綴った生き方の書。夫人が若き日の思い出や秘話を語った序文を加えた、1982年講談社刊の再刊。

Postscript:
宗教に入信させるための勧誘ではありませんのであしからず(笑)
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01 ) 光と影 その1
02 ) 光と影 その2
03 ) 発想法 その1
   自分が好き!
★ でら偏見 その1
   芸術と裸の王様
04 ) 発想法 その2
   「見る」と「観る」
05 )光と影 その3
06 ) デッサン表現 その1
07 ) デッサン表現 その2
★ でら偏見 その2
   尊敬する人
08 ) 色の魔術師 その1
   色占い
09 ) 表示図法その1 図形
10 ) 発想法 その3 
 
  リスクは逃げず乗り越えるもの
11 ) 表示図法その2 
12 ) 表示図法その3
13 ) 表示図法その4
14 ) 表示図法その5
★ でら偏見 その3
   幸福への才能
 
15 ) 空間の魔術師 
   空白と余白3
16 ) ピクトグラム
でら偏見 その4
  デザイナーの条件
でら偏見 その5
  「0」を信じるな!



01 ) コンセプトは
    むちゃんこ重要
02 ) 空間の魔術師 その1
   面積の黄金率
★ でら偏見 その1
   デザインとは何ぞや
03 ) フォントのホント その1
   文字と黄金率の関係
04 ) 空間の魔術師 その2
   目線を誘導するんだぎゃ
05 ) 色もイロイロあるけれど
   その1 グレースケール
06 ) 色もイロイロあるけれど
   その2 イメージカラー
★ でら偏見 その2
   雑誌を読もう!
07 ) 色もイロイロあるけれど
   その3 カラーと対比
★ でら偏見 その3
  おいたち 〜追憶〜
08 ) フォントのホント その3
  文字組み
09 ) CI戦略
10 ) 空間の魔術師 その3
   面積の黄金率U
★ でら偏見 その4
   ライセンス
11 ) 空間の魔術師 その4
   空白と余白
12 ) 空間の魔術師 その5
   空白と余白U
★ でら偏見 その5
   劣等感
13 ) 色もイロイロあるけれど
  その4 配色
14 ) フォントのホント その4
  統一感
15 ) コンセプトは
  むちゃんこ重要 その2
  コンセプトと技術

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